「葛城二十八宿は公共交通機関で巡礼できるか?」→「できる」

はじめに

役小角が創設したとされる歴史ある巡礼地である。時の流れや廃仏毀釈の影響で、経塚の場所が曖昧になってはいるが、時の流れを楽しめる人にはこれも一興である。

葛城二十八宿なので28箇所かと思いきや、私が知る限りでも45箇所は経塚と呼ばれる場所がある。私はWebで調べられる資料で巡礼をしたが、犬鳴山七宝瀧寺などで書籍が購入できるので、それをもとにしたほうが確実。情報量も豊富。とくにWebには番外についての情報がない。Webの資料では、三井寺のブログが最も参考になる。Googleの地図つきでわかりやすい。事前に行き先の経塚については保存しておくのがいい。http://www.shiga-miidera.or.jp/blog/

こちらのブログも参考になるが、経塚の数が合っていない..。数が多い方を信頼するしかない。http://blog.goo.ne.jp/dangonotare/e/70c8186a63d95c05a460f34853c0b5eb

大阪の山は、最高峰の金剛山(1,125m、ただし山頂は奈良県)を除いてすべて千m以下である。適度な披露とともに山頂が現れるので、日頃運動不足のサラリーマンにも、日帰りハイキングにちょうどよい。 しかしながら寺の巡礼とはずいぶんと異なる。一部で登山道のない藪を歩くため、年配や女性にはおすすめしない。森や林の中に経塚があるので、日が暮れて日光が足元に届かなくなるのが早い。日没時に森から出られるスケジュールは必須。早起きも肝要だ。

地図

まずは鉄板の『山と高原地図 金剛・葛城・紀泉高原』を購入する。紙でも良いが、スマートフォンのアプリだとGPSと連動するので超便利。特に三国山周辺は枝道が無数にあるため、紙の地図だけだと迷いやすい。
山と高原地図 金剛・葛城 紀泉高原 (登山地図 | マップル)

市販の地図には経塚は乗っていないため、Googleマップでのプロットも参考になる。ただし一品あたり一箇所ずつしか記載がない。https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=ztTUIiPu5RR0.kQehNFtQE7QQ
こちらはより詳細だが、計画編だけあって経塚の位置が微妙に違う。登山道も一部おかしい。https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zCxYSEXHz0JM.ktpIIPRrYZuc

ということで私がつくったGoogleマップはこちら。https://drive.google.com/open?id=13FciBpLSVPmP0HlzWMvj1zin9hg

各々の経塚のメモ

1.友ヶ島序品窟 【済】
(1)南海加太線加太駅→友ヶ島汽船
http://tomogashimakisen.com/jikoku.html
南海資本によりよく拓かれているので、道はしっかりしている。しかし序品窟のある虎島は、桟橋から最も遠い。このため虎島だけでも往復で3~4時間は見た方が良い。砲台跡も見たければさらにプラス2時間。朝一番の船に乗るのをすすめる。磯を歩くので、しっかりした靴がいい。観念窟はひとりならあきらめるべき。ゴールデンウィークに行くと、そこら中でハルゼミが鳴いている。
2. 神福寺跡 【済】
(1)南海加太線西ノ庄駅
3-1.大福山山頂 【済】
3-2.大福山山頂付近 【済】
(1)南海本線箱作駅→南海ウイングバス南部 桃の木台二丁目行き 桃の木台7丁目バス停
(2)阪和線六十谷駅
俎石山登山口までは、箱作駅から2kmほどなので、バスは必須ではない。本数が多いので遠慮なく使おう。
http://tozanguchi.net/manaitaishiyama_hakotsukuri/
第三経塚は4箇所すべてを1日でも巡れるが、余裕をもって2回に分けるのをすすめる。大福山・俎石山は、往きと帰りで駅を変えて、紀泉アルプスを縦断する。
3-3.雲山峰山頂 【済】
3-4.雲山峰墓の谷 【済】
(1)阪和線山中渓駅
(2)阪和線六十谷駅
役行者にゆかりの墓の谷は、開帳が月始めの昼過ぎまでと限られるため。日を選んで往きに行くとよい。六十谷駅と墓の谷とは、ほぼほぼ一本道。さらに山を登り、雲山峰(Unzampō)を経由して、そのあと登山道を西に歩いて山中渓の第四経塚を目指すとよいだろう。雲山峰はこの辺りでは一番標高が高い。
http://www.shiga-miidera.or.jp/blog/20110615-152.html
4-1.山中溪関所跡 【済】
4-2.境谷入口 桜地蔵 【済】
(1)阪和線山中渓駅
もっとも交通の便が良い。関所跡は駅から100m。Googleのストリートマップにも写っている。桜地蔵はそれよりやや遠く、駅から2kmほど。アスファルトで舗装された道。山中渓駅は1時間4本の電車があり、大阪駅から紀州路快速で直通。ただし駅から先はお店も民家もないのは他と変わらない。大阪駅からは片道920円。青春18切符だともとがとれない。

5.倉谷山 【済】
6-1.松峠 【済】
6-2.志乃峠 【済】
6-3.松峠(新説) 【済】
(1)阪和線熊取駅和歌山バス那賀 粉河熊取線 神通バス停
http://www.wakayamabus.ekiworld.net/dia/bustime/select_dest.cgi?code=439906
休日も1時間に1本程度あるのでありがたい。片道510円。大阪駅からは毎時0X分発の関空快速にのれば熊取での接続がいい。

神通から中畑の集落を経て、経塚の遥拝所である今畑の多聞寺までは電電柱がつらなっている。今畑は無住の廃村だが、昭和50年頃はひとがいたとわかる。中畑から先の道は四輪車には走るのは難しいが、オフロードバイクのコースとして利用されているらしい。倉谷山の登山口は目印が分かりにくく、きづかずに通り過ぎて馬別れの三叉路までいってしまう。おおよその位置としては今畑のそばなので、遮断機に注意して行くか、神通バス停から行くのなら電信柱が脇道にそれて本線からなくなるあたりと覚えればよい。そこよりしばらく西側にいくと、杉の幹に木札が打たれている場所があり、南に沢を渡って経塚にいく道への目印になっている。道といっても葛城二十八宿でも有数の獣道であり、踏み跡や樹木につけられたテープの目印を頼りに登る。滑りやすいので、雨後は避けたい。バス停からは徒歩で往復3時間半ほど。高齢者や運動をあまりしない女性には難易度が高い。

松峠(新説)は三井寺ブログに記載がないが、明治時代の手掘りトンネルである旧池田隧道の真上に位置するため、インターネット上にも記事が多く、場所はわかりやすい。県道62号線沿いの万燈谷入口すぐを南西方向に行ったところにある。
http://dangonotare.blog.eonet.jp/default/2013/05/post-4c81.html
http://blog.livedoor.jp/katuragitengu/archives/2012-11-05.html

神通温泉は浴槽がひとつしかないわりに700円とお高めだが、お湯はいい。温度もちょうどよい。山道からの帰りに入浴するにはありがたい。タオルさえ持っていけばOK。ご飯も食べられる。
http://www.wakayama.tv/spot/jinzuuonsen/
7.中津川アラレ宿 【済】
(1)和歌山線粉河駅→紀の川市 地域巡回バス 上名手打田コース 広域農道北長田バス停
http://www.city.kinokawa.lg.jp/koutsu/chiiki-junkai-bus.html
(2)紀の川市 地域巡回バス 運行系統図
http://www.city.kinokawa.lg.jp/koutsu/pdf/keitouzu-20140401.pdf

広域農道北長田のバス停が最寄りから桜池の東岸を行くのが最短ではあるが、便が少ないため、重行バス停から桜池まで歩いても良い。粉河駅から粉河寺までの距離のたった2倍である。みかん畑をずっと登る。なお私は間違えて桜池から北東に伸びる道を行ってしまったが、この道はおすすめしない。
反対から来ると分岐で迷うらしいが、粉河グリーンセンタから志野峠へ行く山道は、林道に当たる交差点(目印あり)を除いてずっと一択のため分かりやすい。蜘蛛の巣だらけでも足場はしっかりしていた。このため先に第七経塚にいって、次に第六経塚を3箇所廻り、帰りは神通温泉に浸かるといい。第七経塚はGoogleの地図だとそうは見えないのに、標高約450mと高いので、ここまで来るとあとは万燈谷や神通までずっと下りである。
8.燈明ヶ岳経塚権現山 【済】
(1)南海本線泉佐野駅南海ウイングバス南部 犬鳴線 犬鳴山バス停
http://nankaibus.ekispert.net/dia/bustime/web/select_dest.cgi?code=1130100
(2)阪和線日根野駅南海ウイングバス南部 犬鳴線 犬鳴山バス停
http://nankaibus.ekispert.net/dia/bustime/web/select_dest.cgi?code=1130700
(3)阪和線熊取駅和歌山バス那賀 粉河熊取線 犬鳴山バス停
http://www.wakayamabus.ekiworld.net/dia/bustime/select_dest.cgi?code=439906

粉河熊取線は特急なので早いが、日根野駅経由のほうがダイヤは太い。七宝瀧寺本堂そばの護摩場のはしっこに、観光客は気づかないようなひっそりとした登山口がある。足元は下草もなくしっかりしているが、尾根でも沢でもない斜面を標高差300mひたすら登るため、難易度は高い。これをノンストップで登れる人はあべのハルカスも歩いて登れる。途中に七宝瀧寺奥の院があって、それが経塚っぽいのだが違う。経塚は山の山頂なので上まで登ること。
9.和泉葛城山 【済】
10.牛滝山大威徳寺 【済】
(1)南海本線岸和田駅南海ウイングバス南部 牛滝線 牛滝山バス停
http://nankaibus.ekispert.net/dia/bustime/web/select_dest.cgi?code=992900
大威徳寺はバスの終点。寺から丁石道もしくは舗装された道路で山を登ると和泉葛城山。林道が整備されていて山頂まで車でいけるため、登山客の方が少ない。
11.経塚山七輿寺跡 【済】
12.燈明岳北 【済】
13.鎌の多輪 【済】
(1)和歌山線笠田駅→かつらぎ町コミュニティバス 折登バス停, 東谷バス停
http://www.town.katsuragi.wakayama.jp/top/bus.html
日に3便のみ。4時間間隔はきびしいので、はじめに癪観音から向ノタワ、燈明岳にいって、経塚山から父鬼に抜けるのが正解と思う。ただし平〜大久保〜堂山〜三国山は西国街道ルートで、丁石道を選ぶのも悪くない。神野山〜神野分岐付近は目印や案内板が少ないので注意が必要。私は迷った。山と高原地図には記載のない分岐点と山道とが網状にある。

(2)泉北高速鉄道和泉中央駅南海バス 父鬼線 父鬼バス停
http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0000/7595/tm-izumichuou_150401.pdf
時間によっては和泉市路線維持運行バス 父鬼・槇尾中学校ルートに乗り継ぎが必要。
http://www.izumicity-koutsu.net/01bus/pdf/route_titionimakio.pdf

経塚山への登山道は三井寺ブログの他に、
http://kongouikomakisen.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html

第十三番には滝畑ダムからも行けなくもない。
14-1.光瀧寺 【済】
(1)南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス高向線 滝畑ダムバス停
http://www.nankaibus.jp/rosen/noriba/kawachinagano.html
河内長野駅河内長野市内バス1日フリー乗車券を買えば往復600円でいける。県道を南下すれば着く。寺には看板がないのでそれらしい入口に注意して進むこと。キャンプ場より手前にある。
14-2.南葛城山 【済】
(1)南海高野線紀見峠駅
(2)南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス高向線 滝畑ダムバス停
ダイヤモンドトレールの五ツ辻から15分ほど東に歩くと、南葛城山と書かれた標識がある。高低差が少なく歩きやすい。オフロードバイクで足元が荒らされていなければもっと歩きやすいのに。南葛城山から岩湧山方向に向かうのであれば、ずっと西に行くだけなのでわかりやすいと思われる。岩湧山からだと途中で脇道を選ぶ必要があるし、一本杉から九重に下る道に標識がないので注意がいる。

(3)和歌山線高野口駅/紀伊山田駅橋本市コミュニティバス西ルート 九重バス停
http://www.chw.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/10/nishi250104.pdf
もっともおすすめ。橋本市コミュニティバスは日曜日・祝日・12月29日〜1月3日は運休。紀伊山田駅そばの神野々ふれあい会館前を11:16発する便がよい。九重はココノエではなくクジュウと読む。そこから経塚のある一本杉まではハイキングコースになっているので、案内の通りに歩けば着く。ただし和泉山脈の最高峰までを垂直に650m分登る一方的な坂道になる。私の足で1.5時間。ほとんど舗装されているが、山頂付近で笹原を歩くので長ズボン必須。このあと岩湧山を経由して流谷に行けば3箇所回れるが、流谷に着くのは夕方になるし、第十六経塚は木陰でわかりにくいので、やや苦しいか。
15-1.岩湧寺西の経塚塔 【済】
15-2.岩湧寺東の経塚塔其ノ一 【済】
15-3.岩湧寺東の経塚塔其ノ二 【済】
事前の調べでは、第十五経塚は1箇所となっていたが、現地に鉄山さんの看板が建っており、経塚は3箇所あるとわかる。従来から知られているのは西の経塚。東の経塚塔其ノ一は、寺からいわわきの道を登って、ひとつめの木の階段を登った左にある行者堂のそば。もうひとつはもう少しいわわきの道を東に進んだところのツガの木の先にある。どちらも鉄山標識が道にないのでわかりにくい。

ちなみに葛嶺雑記はWebで読める。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536350岩湧寺の御詠歌として『おもひきや岩涌寺の名におひて経つかさへもふたつありとな』と書かれているように、江戸時代にはすでに経塚が2個あったことがわかる。

(1)南から
・南海高野線河内長野駅/三日市町駅→南海バス岩湧線 神納バス停
・南海高野線河内長野駅/三日市町駅→南海バス青葉台線 南青葉台バス停
岩湧寺は岩湧山の中腹・南斜面にあるので、山頂まで登らなくても経塚にはいける。神納バス停の方が近いが本数が少ないので、特に帰りは南青葉台バス停まで下ってしまうとよい。

(2)西から林道
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス高向線 夕月橋バス停
夕月橋バス停から伸びる林道を西に行くことでも、岩湧山の山頂に登らずに岩湧山に到着できる。

(3)ダイヤモンドトレール
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス高向線 滝畑ダムバス停
滝畑ダムバス停から5分ほど歩くと岩湧山への登山口がある。寺は山の南面中腹にあるので、岩湧山東峰からきゅうざかの道を下るか、もしくはダイアモンドトレールをさらに東進していわわきの道を下る。きゅうざかの道は特に下りの足元が悪いし、東の経塚塔はいわわきの道沿いなので、いわわきの道を推奨。
16.流谷 【済】
(1)南海高野線天見駅
岩湧寺から天見駅に向かう道の途中にあるので、距離はあるがついでに行くとよい。経塚は林に隠れていて、標識だけだと見つけにくい。事前に写真で目印を確認しておくこと。
17.天見 【済】
(1)南海高野線天見駅 or 紀見峠駅
天見駅から流谷方面に1kmほど行ったところから伸びる林道砥石谷線とダイヤモンドトレールが交差する付近にある。足元が整っているので歩きやすいが、天見駅紀見峠駅とのおおよそ中間地点にあり、それなりに距離がある。
18.岩瀬経塚山 【済】
(1)南海高野線千早口駅
千早口駅を東に行くと、賽谷から南東に伸びる林道を終点までいく。そこから少し登ればつく。旗尾岳もしくは府庁山への道からもたどり着くため、他にも登山道はあるらしく、私の場合は府庁山に行く途中で南へ尾根伝いに行き、関西電力がつくった鉄塔への道を通ったところ、蟹井神社から伸びる道に出られた。
19.神福山 【済】
(1)五條林道
・近鉄長野線富田林駅→金剛バス千早線 金剛山ロープウェイ前バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Tondabayashi/Chihaya2
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス小深線 金剛山ロープウェイ前バス停
http://www.nankaibus.jp/rosen/noriba/kawachinagano.html
バスの本数が石見川より圧倒的に多いので最有力。ロープウェイ前バス停から来た道を数百mを戻ったところに五條林道の入口がある。下草もなく道がいいため歩き良い。この道は途中に標識のない分岐が何本かあるが、いちばんそれらしい道を選べば千早峠でダイアモンドトレールにぶつかる。紀見峠方向に進めば神福山まで一本道。山頂への脇道は看板のそばにありわかりやすい。

(2)国道310号線
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス小深線 石見川バス停
http://www.nankaibus.jp/rosen/noriba/kawachinagano.html

(3)紀見峠駅からもダイヤモンドトレールでいける。
https://ja.wikipedia.org/wiki/神福山
20.石寺跡 【済】
(1)近鉄御所線近鉄御所駅コミュニティバス『ひまわり号』西コース 西佐味バス停
http://www.city.gose.nara.jp/img/kanzai/3himawari/3himawari_time-west.pdf
東佐味バス停なら御所駅までの奈良交通のバスが1時間に1本走っている。しかし490円。

小和道の御所からの登山口は民家の裏手にあり、標識がないのでわかりにくい。伏見峠側の下り入口ならわかりやすい。道は荒れていて、峠付近は倒木で迂回が必要だが、その他は足跡が多いところを選べば大丈夫。下りだと欽明水から10分ほどさらに道なりに行くとつく。鉄山標識は上り方面に矢印が向いていて、信用しすぎると経塚を通り過ぎたかと不安になることがあるが、欽明水から経塚までは一本道なので心配しないほうがいい。
21-1.金剛山湧出岳 【済】
21-2.金剛山岩屋文殊 【済】
金剛山への登山道は複数あるが、バスの本数が多い千早本道か伏見峠ルートが有望。南海なら金剛山ハイキングきっぷを使うと良い。
http://www.nankai.co.jp/traffic/otoku/kongou.html

(1)千早本道
・近鉄長野線富田林駅→金剛バス千早線 金剛山登山口バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Tondabayashi/Chihaya2
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス小深線 金剛山登山口バス停
http://www.nankaibus.jp/rosen/noriba/kawachinagano.html
千早本道は最も整備されている。毎日何回も登る人もいるくらい。南海だと新今宮-河内長野が490円、そこから南海バスで520円なので、計1,010円。近鉄だとあべの橋駅-富田林が440円、そこから金剛バス580円なので、計1,020円のため、規定額では大阪からはほぼ同額である。日中はダイヤの太い河内長野駅発が安心だが、帰りの終バスは金剛バスのほうが遅くまである。行きも帰りも千早本道を使うのなら、バスの1日乗車券の河内長野・千早赤阪ワイドモックルカードを使うとよい。

(2)伏見峠峠ルート
・近鉄長野線富田林駅→金剛バス千早線 金剛山ロープウェイ前バス停
・南海高野線/近鉄長野線河内長野駅南海バス小深線 金剛山ロープウェイ前バス停
経塚のある湧出岳には、バス停の終点まで乗った方が近くなる。

(3)千早ロープウェイ 千早駅金剛山駅
http://www.konanso.com/rop/
ロープウェイは平日土曜は毎時2本、日祝日は毎時4本。

(4)水越峠ルート
・近鉄長野線富田林駅→金剛バス千早線 金剛バス千早線 水越峠バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Mizukoshitoge/Tondabayashi
水越峠行きのバスは土日限定で行き帰りで実質的に2本ずつしかない。平日は東水分まで。
22.水越田和 【済】
(1)近鉄御所線近鉄御所駅コミュニティバス『ひまわり号』西コース 長柄バス停
http://www.city.gose.nara.jp/img/kanzai/3himawari/3himawari_time-west.pdf
経塚に至る関屋道の入口は水越トンネルの御所側にあるため、水越峠のバス停よりも御所市のバス停から行ったほうが近い。長柄・豊田・森脇と3つバス停があるが、ローソンの南にある名柄のバス停には必ず停車するので乗車には確実。わずか100円で乗れる。往きは内回り循環の方が、帰りは外回り循環の方が御所駅に近い。関屋道は、江戸時代までは金剛山登山の主要道だったが、現在は水越峠のバス停からダイヤモンドトレールを行くのが一般的。関屋道はいまも国土地理院の地図にも記載されているが、旧道は間伐材が倒れて通れず、迂回路も荒れている。山と高原地図にも記載がない。大田和地蔵までは問題なく歩けるが、その先は素人には難しい。
http://maps.gsi.go.jp/?ll=34.427868,135.68995&z=15&base=std&vs=c1j0l0u0

秋の休日臨時のごせ☆葛城の道臨時バスが企画されることがある。これも長柄で乗れる。
http://www.city.gose.nara.jp/gyousei/kikaku/20rinjibus.html

(2)近鉄長野線富田林駅→金剛バス千早線 水越峠バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Mizukoshitoge/Tondabayashi
23-1.倶尸羅 【済】
23-2.猿目六地蔵 【済】
(1)近鉄御所線近鉄御所駅/和歌山線御所駅奈良交通葛城ロープウェイ前行き 小林口バス停
http://jikoku.narakotsu.co.jp/jikoku_pdf/Bstop_PT.exe?1492+0
どちらの民家のそばにあり、田舎とはいえ他の経塚に比べれば十分な都会にある。御所駅から歩く場合は、駅から少し南に下ると六地蔵行きのハイキングコースがあるので看板を辿ればいい。路傍の石仏がたいへん好ましい。

23-3.堺那寺跡 【済】
(1)近鉄御所線近鉄御所駅/和歌山線御所駅奈良交通葛城ロープウェイ前行き 葛城ロープウェイ前バス停
堺那寺跡について書かれているURLは少ない。
http://www.shiga-miidera.or.jp/blog/20130313-1086.html
櫛羅の滝には、ロープウェイ駅の奥から櫛羅の滝コースを行けばいい。駅から10分程度。滝の上にあったとのことだが、道がないため滝下から眺める。
24.平石峠 【済】
25.神下山高貴寺 【済】
(1)近鉄長野線富田林駅→金剛バス河内線 平石バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Tondabayashi/Kawachi

平石バス停は便が薄く、休日は朝8:50富田林駅発を逃すと夕方まで便がない。代わりに少し遠くなるが、近つ飛鳥博物館そばの阪南ネオポリスバス停から平石城跡を経て高貴寺に抜けられるので、こちらのほうが現実的。快適なハイキングコースがつづく。平石峠への道は府道だがいわゆる酷道の類で、途中から自動車は通れない。ただし歩く分には全く支障はない。平石峠からはダイトレを行くもよし、竹内街道に出て近鉄磐城駅に行くもよし。

近鉄長野線喜志駅→金剛バス阪南線 阪南ネオポリスバス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Tondabayashi/Kawachi
26-1.二上山雄嶽 【済】
26-2.二上の石屋 【済】
(1)近鉄南大阪線二上駅 or 二上神社口駅 or 当麻寺駅
雄嶽山頂までは駅から50分ほど。二上山の山頂付近は案内標識がないため、地図があるといい。岩屋へは雄嶽から南に向かい、雌嶽を経由していく。

近鉄河内長野貴志駅→金剛バス喜志循環線 山田バス停
http://www.minami-osaka.jp/?KongouBus/Kishi/KaminoTaishi
27.逢阪 【済】
(1)近鉄大阪線二上駅
駅から近い。大阪山口神社前の民家の敷地内にあるため、私には入れない。現物が拝めない唯一の経塚。
28-1.亀の瀬亀石 【済】
28-2.亀の瀬竜王社 【済】
(1)関西本線河内堅上駅 or 三郷駅

28-3.明神山卒都婆峯 【済】
(1)関西本線/近鉄生駒線王子駅→奈良バス12, 21, 23, 82系統 明神四丁目バス停
亀石と明神山とは直線距離は短いのだが、登山ルートがないため山の東側に廻らなければならない。登山道の入口には鳥居がある。ゆるやかな登り坂でとても歩きやすい。

まとめ

当然といえばそうなのだが、同じ関西の巡礼である西国の観音霊場の2〜3倍は交通の便が悪い。例えばお遍路では、俗にいう『職業お遍路』というような人があるというが、葛城二十八宿ではそれは不可能だ。なにせ経塚が山にしかない。
大威徳寺に行った翌週に、岩湧寺から流谷へ歩いていると、先週見たのと同じ鉄山標識があるのに気づいたのが葛城の巡礼を始めたきっかけである。適度な運動になるほかに、大阪の府境の地理に強くなれるのがメリット。とくに大阪の社会インフラ屋さんにおすすめしたい。