電話サービスが悪用された犯罪やいたずら事例の収集

サイバー攻撃といえば、インターネットを介して行われるケースが殆んど、というか当然のように前提として考えられがちです。しかし、1990年代から普及し始めたインターネットよりも、さらに半世紀以上前から国際通信を行っていた電話網のほうが歴史は断然に長いのです。実は同じような経験を、インターネット上よりも早く経験しているに違いありません。

温故知新として、電話サービスがサイバー犯罪もしくはいたずらに悪用された事例に着目して収集します。

なお公衆電話網は、緊急通報の取り扱いをしているなど、インターネットとは同列に扱うことができないサービスを提供していることも忘れるべきではありません。

事例収集

時期 事例
1970年代 Captain Crunch(世界初のハッキング)
1971年5月 サザエさん蕎麦屋事件
1982〜 偽造テレホンカード
1993
-2002
国内のアダルト情報サービスに電話したつもりが実は国際電話をしていた(印刷物のハイフンの位置が巧妙)
1998
-2002
ダイヤルアップ接続用の電話番号を海外の電話番号に書き換えるマルウェア
1998〜 身元の確認が不要なプリペイド式携帯電話が犯罪に利用されるケースが多発
1999〜 オレオレ詐欺(その後も手口の巧妙化がつづき振り込め詐欺などと呼び名が変わる)
2001年11月〜 ワン切りにコールバックすると高額の通話料が請求される
2002年7月 ワン切り行為による大量の不完了呼が原因で大阪兵庫の約500万回線で輻輳が発生
2008年9月 IP電話に無言電話が着信する現象が多発(SPIT:SPAM over IP Telephony)
2010 オープンソースIP-PBXがインターネット経由
によって第三者に不正利用される被害が多発
2010年7月 なりすましにより特定通信事業者のIP電話サービスが不正アクセス、および不正利用された事象
2011 三者通話を利用した発信者の無言電話によるいたずらが多発
2013年8月 1年半で約2万8000回に及ぶいたずら110番をした容疑で逮捕
2014 特定機種のブロードバンドルータ脆弱性によって接続アカウントが漏洩し、第三者IP電話を不正利用される
2015 特定機種のIP-PBXがインターネット経由によって第三者に不正利用される被害が多発
2015年8月 「1」「1」「0」を入力して通話すると通信制限が解除されるというデマが拡散
2020年9月 実在しない国際電話番号から携帯電話への着信が急増、在日中国人を狙った振り込め詐欺か?

疑問

電話サービスがメディアとなった場合、サイバー犯罪やサイバー攻撃といって良いのでしょうか?