「どこのお寺がおすすめですか?」と訊かれたときの準備
この記事は、まれに質問される「どこのお寺がおすすめですか?」という質問に対する、わたしなりの回答です。
この質問は、法隆寺とか東大寺とか、歴史の教科書にも出てくるような場所を教えて欲しいからではない。意外に知られていないが、実は...というのを期待しているんではなかろうか?
事前にWebやガイドブックで調べてから行く旅は、その場所の名物を見逃さずに済むという点で効率的です。
しかしそれとは相反的に、情報をあまり入れずにゆくのも、知らなかったからこその驚きや発見がより強く印象になる点で、またひとつの旅の楽しみ方といえると思います。交通機関を乗り間違えたり、あのとき見とけばよかったと後悔したりといった失敗も付き物ですが、失敗が他人に迷惑をかけることのない週末の一人旅には向いているスタイルかもしれません。
ということで、なぜそこをおすすめするのかの根拠は一切挙げずに、単におすすめできる寺の名前をミシュランのガイドブック形式で紹介します(ランキング形式では順位付けが難しいので)。合わせてその交通手段も併記しておきます。調べ物せずにそこへ訪れるべし。
宀一山 室生寺 (奈良県宇陀市室生)
おすすめ度やポテンシャルとしてはたいへんに高い。地理的にも市街地から遠くレア感がある。観光地化されすぎていないのもよい。ただし知名度があまりに高すぎるため、驚き度は低い。