SoX - Sound eXchange に関するメモ
SOXのスペルが意味する対象として,以下があります(Wikipediaを引用).
- Schema for Object-Oriented XML
- Simple Outline XML
- 硫黄酸化物
- 上場企業会計改革および投資家保護法
- シカゴ・ホワイトソックス,ボストン・レッドソックス
- Sound eXchange
この記事でとりあげたいのは一番最後の候補です.使用頻度が高いXMLのスキーマ言語や硫黄酸化物とスペルが同じなため,検索しても常に順位が低いです.
SoX - Sound eXchange
SoXの公式サイトでは,
「SoXはサウンド処理プログラムのスイス・アーミーナイフだ.様々なフォーマットのオーディオファイルを別のフォーマットに変換できるクロスプラットフォームのコマンドラインユーティリティである.」
と詠っています.
sox [global-options] [format-options] infile1 [[format-options] infile2] ... [format-options] outfile [effect [effect-options]] ...
オーディオファイルにおけるffmpegのような存在と考えてもよいでしょう.詳い使い方は英語のマニュアルを読んでください.
日本語で書かれた詳しくサイトは少ないです.
インストールの例
公式サイトのDownloadからMS-Windows executableを選び,zipファイルをダウンロードしてください.任意のディレクトリに解凍してよいのですが,私の場合はC:\Program Files以下に置いています.
コマンドプロンプトから起動しやすいように,PATHの設定をすると便利です.このサイトなどを参考にして,環境変数PATHの末尾に次の文字列を追加してください.
;C:\Program Files\sox-14.3.0
※バージョン14.3.0をProgram Files以下に解凍したと仮定.
つかいかたの例
コマンドプロンプトで入力ファイルを対象としたコマンドを入力すればいいです.
- ダウンサンプリング・アップサンプリング
sox input.wav -r 44100 output.wav
任意の標本化周波数に変換できます.(例では44.1kHzに変換)
- WAVファイルのヘッダを削除して,shortのPCMを出力
sox input.wav -s -t raw output.pcm
- 複数のオーディオファイルの合成
sox 1.wav 2.wav 3.wav 4.wav -m out.wav
- 複数のオーディオファイルの結合
sox right.wav left.wav -M stereo.wav
mオプションは足し算するのに対し,Mオプションは別チャネルに振り分けます.