Cutaneous Rabbit のデモンストレーション

ミッフィーのゆめ (ミッフィーはじめてのえほん)

Cutaneous Rabbit Illusion

ドラえもんは過去を変えるために,タイムマシンで22世紀の未来から現代に送り込まれました.未来が過去を変える.他にもターミネータなど,SFの世界ではお馴染みのストーリーです.
実は人間の感覚においても,未来によって過去に起きた事象の感覚が変化することがあるそうです.


それがCutaneous Rabbit.日本語では“皮膚上のうさぎ”と訳されます.私はその道の専門家ではないので,上記の文言も書いてみてこっぱずかしくてどうしようと迷っているのですが,私の理解と断ったうえではそんな感じです.


もう少し説明すると,(説明が難しいのですが)

  1. 相手の片方の腕を腕まくりします.ついでに目を閉じてもらうと良いでしょう.
  2. 腕に20cmぐらいの間隔をあけてA,Bの2か所,人差し指でツンツンとする所を見定めます.
  3. 相手の腕をA→A→Bの順番に素早くツンツンします.このときAは左手で,Bは右手で,のように別の手を使って刺激した方がより効果的です.

このとき刺激を与える時間間隔が短いと,Aでした2番目のツンが,あたかもAとBの中間位置で刺激されたかのように触覚が定位されます.

詳しくはサイエンスの論文を読んでください.

F. Geldard and C. Sherrick, ``The Cutaneous "Rabbit": a perceptual illusion,'' Science 13 October 1972, vol.178, no.4057, pp.178--179.

聴覚におけるCutaneous Rabbitのデモンストレーション

Beautiful House
皮膚上のうさぎは触覚に着目をしていますが,同様の事象は聴覚でも起こります.

触覚はPCで再現できないので,聴覚におけるデモンストレーションを作ってみました.まだ作りこみが甘いのですが,ヘッドホンかイヤホンで,左右を間違えずに聞いてください.
Demonstration for Cutaneous Rabbit