修士論文謝辞

謝辞の冒頭は慣習として恩師の名を先ず挙げるようだが,敢えてそれには従わずに,日々の運転データ収録実験に携わって下さったスタッフ陣に対して第一に深謝を記したい.数百人に及ぶ実験走行を大きな事故なく今日まで運営できたのは,有能なスタッフたちによる献身的な働きの賜物である.実験を担当して下さった,Tさん,Nさん,Fさん,Tさん,Oさん,Nさん,Kさん,Hさん.システムエンジニアのNさん,Tさん.そしてマネージャーのMさん.残念なことに彼らの功績が本稿以外の公式な文献に記載されることは生じ難く,これは誠に不本意である.しかし当に彼らこそ,私がこの修士論文を編集できた最大の功労者だ.

本研究を進めるにあたり御指導を頂いた,N大学J研究科のT教授,K准教授,M助教,そしてJセンターのN助教には深くお礼を申し上げる.

研究室秘書のHさん,Aさん,Iさんには,私の変な部品発注のお願いを毎度快く引き受けて頂いた.

研究室で3年間を無事過ごせたのは,気質の良い先輩,後輩,同級学生に恵まれたおかげだ.ありがとう.中でも本研究の前に実験走行の基盤をつくったT先輩.さらには,H先輩,M先輩,N先輩,そしてOさんとは,車両実験の苦楽を共にし,多くのヒントと助言を貰った点でここに特筆したい.

本研究のような大規模な収集実験は,一研究室の構成員のみではとても成し得ない.実験車両の設計や構築,データ収集走行,データベース構築において,多く方々のお力を給った.J研究科に関係する皆様や共同研究企業にもお礼申し上げる.

最後に家族に対して.私のN大学での4年間,母はNとHを往復する私を毎日見送り迎えてくれた.父の家庭における発言権は低下しているが,私にエンジニアを目指しこの道を選ばせた原因であり,今も超えるべき最大の目標である.また両親は常に私の研究内容について興味を示してくれた.祖母からは,いい歳をしても未だに学生をしていることを言い訳に,毎年お年玉を頂戴した.これからもやさしい祖母にとって自慢の孫になれるよう努めたい.生意気なのが直らない弟と,そして亡き祖父にも感謝する.