岐阜県三大アンタッチャブルプロブレム

青い珊瑚礁[松田聖子][EP盤]
岐阜県においてお土産を選ぶときに、お店の人には訊いてはいけないことを理解した上で、身内においてはネタにすべきトークテーマがある。よく似た概念としては、麺界の永遠のプロブレムである、名古屋における山本屋の味噌煮込みうどんや、福岡における長浜ラーメン的な位置付けといえる。

いずれも老舗だからこその悩みであり、なんともすばらしい。

すや v.s. 川上屋

中津川といえば栗きんとん。栗きんとんといえば中津川。岐阜県民に限らず、愛知県民や三重県民も含め、東海の人間は秋になると栗きんとんの禁断症状がおきる。さらに「恵那寿や」と「恵那川上屋」を加えると問題がより複雑化する。

金蝶堂 v.s. 金蝶園

大垣名物の金蝶饅頭を売る店が、駅にほど近い狭い範囲に複数存在する。店の名前もよく似ている。しかも金蝶園の方は、名前が同じ別会社が2つ存在する。さらにややこしいことに、そしてそれぞれが暖簾分けをしており、大垣以外の地にも金蝶饅頭を扱う店がある。

松浦軒本店 v.s. 松浦軒本舗 v.s. かめや

東海道中山道から外れた岩村という狭い地域にカステラ屋が3軒集中している。日本100名城の城下町くらいしか売りがなかったが、2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い』でロケ地となり、ほんの少しだけ盛り返した。