平昌オリンピックのサイバーセキュリティニュース列挙するだけ

オリンピック・パラリンピックが、セキュリティベンダーの食い物にされるのは、看過できません。これらの記事を見て、特に政治をお仕事にされている方が、過剰な反応をしないことを強く望みます。

とはいえ、平昌大会でサイバー攻撃による実影響が生じた以上、東京大会に向けてサイバーセキュリティ関連予算の増額が生じるのは確実でしょう。

網羅性はまったくありません。

オリンピック開会前

2017-12-05

2017-12-12

2017-12-29

2018-01-06

2018-01-08

2018-01-10

2018-01-11

2018-01-12

2018-02-01

THE COURT OF ARBITRATION FOR SPORT (CAS) DELIVERS ITS DECISIONS IN THE MATTER OF 39 RUSSIAN ATHLETES V/ THE IOC: 28 APPEALS UPHELD, 11 PARTIALLY UPHELD
http://www.tas-cas.org/fileadmin/user_upload/Media_Release__decision_RUS_IOC_.pdf

Both CAS panels unanimously found that the evidence put forward by the IOC in relation to this matter did not have the same weight in each individual case. In 28 cases, the evidence collected was found to be insufficient to establish that an anti-doping rule violation (ADRV) was committed by the athletes concerned. With respect to these 28 athletes, the appeals are upheld, the sanctions annulled and their individual results achieved in Sochi 2014 are reinstated.
In 11 cases, the evidence collected was found to be sufficient to establish an individual ADRV. The IOC decisions in these matters are confirmed, with one exception: the athletes are declared ineligible for the next edition of the Olympic Winter Games (i.e. Pyeongchang 2018) instead of a life ban from all Olympic Games.

2018-02-02

2018-02-06

* セキュリティベンダによる英語のブログ。よくまとまっているので推薦。 Cyber Threats to the 2018 Winter Olympics | Digital Shadows

2018-02-07

2018-02-08

2018-02-09 平昌オリンピック開会式

オリンピック期間中

2018-02-10

公式Webサイトは当然のようにAkamaiで守られていますので、Akamaiを信頼すれば落ちるとは考えづらい。となると、VerisignDNSサーバがおかしくなったのでしょうか。公式レポート待ちです。

2018-02-11

2018-02-12

2018-02-13

2018-02-14

2018-02-15

2018-02-17

2018-02-20

2018-02-21

2018-02-22

2018-02-24

2018-02-25

オリンピック閉会後

2018-02-26

* 開会式翌日、脱北者ら宛に「北朝鮮分析資料(三池淵楽団)」という名のマルウェアを含む添付ファイル付きメールが送信されてきたという情報 “融和五輪”の裏でサイバー攻撃 | オピニオンの「ビューポイント」

2018-02-27

2018-03-03

2018-06-07

2019-06-08

東京オリンピック・パラリンピックまで1年余り。去年、韓国で開かれたピョンチャン大会のサイバー攻撃対応の責任者が初めてメディアの取材に応じ、激しい攻防の状況を証言。「サイバーテロ」ともいうべき深刻化した攻撃の実態を明らかにしました。取材に応じたのは、ピョンチャン大会のサイバー攻撃対応チームで総括責任者を務めたセキュリティ企業「イグルーセキュリティ」のチョ・チャンソブ副社長です。
最初に異変が起きたのは去年2月9日午後7時ごろ、開会式の1時間前でした。ITサービス会社が運用する大会のシステムの一部に不具合が起きたとの報告に続き、開会式が始まった午後8時、会場の無線LANが使えなくなったりチケットの印刷ができなくなったりするなど、トラブルが相次いだのです。チョさんは「多数のシステムが同時多発的に問題を起こし、大会のサーバーの画面が青一色になって再起動もできなくなった。ウイルスによるサイバー攻撃と判断した」と言います。
当時、会場への入退場から交通、選手村の管理に至るまで、オリンピックに関わるデータの多くはピョンチャンではなく、ソウルのデータセンターで管理されていました。攻撃を受けたのは、その中でも観客の入退場から大会関係者のインターネット接続まで、あらゆる認証作業に必要な大会の根幹を担うサーバーでした。開会式が終わるのは夜10時。混乱を防ぐため、無線LANや入退場システムなど最低限の応急処置したうえで、バックアップのサーバーを使って全体の復旧作業を急ぎました。
ところが、さらに深刻な事態が起きます。サーバーを1台復旧すると、ウイルスの変種が現れて別のサーバーに感染していったのです。チョさんは「攻撃は認証システムを通じて、IDとパスワードを乗っ取った状態で始まった。乗っ取ったアカウントから認証システムを破壊し、その認証システムがウイルスを連鎖的に伝ぱする攻撃となった」と当時の緊迫した状況を証言しました。
「拡散型」と呼ばれる極めて悪質なウイルス。被害は、認証用のサーバーを発信源に50のサーバーにおよび、大会に関わる52のサービスが影響を受けました。このままでは大会そのものに影響が出かねない。午前0時、これ以上の拡散を防ぐため、大会のインターネットを遮断しました。チョさんは「これは時間との闘いだから、人員を追加投入して、変種のウイルスを一つずつ見つけて治療する作業を繰り返した。最終的に検出されたウイルスはおよそ40種に上った」と話しています。ようやく復旧作業が終わったのは、競技開始が1時間後に迫った翌日の午前8時。数百人が対応にあたった結果、競技の運営に支障が出る最悪の事態は避けられました。
東京大会への教訓はチョさんは東京大会に向けた教訓として、訓練の重要性を指摘しています。ピョンチャン大会を狙った攻撃は特定の標的を執ように狙う極めて高度なものでした。しかし、組織委員会を中心に、民間、政府、軍が連携し、10回以上の模擬訓練と3回の現場対応訓練を行っていたため、今回のような攻撃にも対処できたといいます。そしてもう一つの教訓が、「サプライチェーン攻撃」と呼ばれるシステムの供給網を狙った攻撃への対策です。今回の攻撃を分析した結果、ウイルスはオリンピックの組織委員会の内部からではなく、大会に関連する海外のITサービス会社から感染が始まっていました。組織委員会そのものだけでなく、関係する組織のセキュリティ対策と緊急時の情報共有の重要性を訴えています。チョさんは「リオ、ロンドンとは全く違うオリンピックを妨害する目的でシステムを破壊しようとする明確なねらいを持った攻撃だった。いくら準備しても攻撃は必ずある。これに対処するには訓練と情報共有しかない」と話しています。