無料でおみくじがひける神社やお寺のまとめ

いなり、こんこん、恋いろは。 (1) (角川コミックス・エース 326-1)
おみくじは、おおよそ1回50〜300円ぐらいの価格帯に設定されている。場所によってはもっと高い。ところが世の中には、自由に何度でもおみくじがひける素敵なスポットがあるのだ。すなわち、基本料無料である。行くしかない。

ところが、この手のスポットがまとめられた情報がほかにないようだ。そこで、わたしが見つけた場所を、見つけた度に記録していく。


まとめ

スポット 住所 備考
大福(おふく)稲荷 愛知県一宮市 起の大明神社境内
千代保稲荷神社 岐阜県海津市
白蔵稲荷 三重県桑名市
稲荷神社 滋賀県長浜市 宮前町の大通寺そば
濡髪大明神 京都市東山区 知恩院の最奥
武信稲荷神社 京都市中京区
伏見稲荷大社 京都市伏見区 稲荷山中に複数箇所あり
新世界稲荷神社 大阪市浪速区 (未現地確認)

個別解説

伏見稲荷


いわずと知れた無料おみくじスポットの聖地。稲荷山の山中に、振り箱と額のある祠が散在している。

武信稲荷神社

奉納額が古い。変体仮名を多用しており、現代人には読みにくい。わたしの解読は以下となるが、一部自信がない。いくつかの歌は、伏見稲荷鞍馬寺のおみくじと共通している。

正一位武信稲荷大明神御神鬮
壹大吉 正直をこゝろにこめてねがひなばわれもちからをそへてまもらん
半吉 いそぎなばかなふ願もかわるらんよしをそくともたいくつをせな
三吉 たゞねがへ願ふ心のすぐならばしぜんとわれもちからそふらん
四凶 あけくれにたらわぬ事のあるならばかみに願のこゝろつくせよ
五吉 したしみのふかき心の中なればやがてうれしき月やさゆらん
六凶 ねがひごとあらば願よかなわぬといふことはなしたいせつにせよ
七吉 あさゆふにあゆみをはこぶものならばねがわずとてもわれもまもらん
八凶 むまれ子の心になりてねがふべしつくりしつみをきやしたまへば
九吉 きょうはよきねがひの日なり心をばかげひなたなくもてよまもらん
十凶 なにごとも思のまゝになりぬれどみちはか(道果)ゆかぬ老のあしどり
十一半吉 おそくともかけし願はかなふべしこゝろかわらずたのしみてまて
十二大吉 はれわたるくもいにちかひかけはしのてんじよう人(天上人)のくるよしもかな
千代保稲荷神社

岐阜県ではもっとも知名度のある神社のひとつ。お札やお守りを売らない神社であるため、おみくじも同様に買えないのであるが、おかげさまで無料である。輪中のど真ん中に位置し、鉄道が周囲にない。公共交通機関で行くには、岐阜羽島駅からコミュニティバスに乗るべし。

白蔵稲荷


大福稲荷


おまけ:日本一安価な自動みくじ

木曽福島駅のそばにある御嶽教のお社に設置されている自販機。20円入れると紙が出てきます。


ご提案

  • おみくじを引くときにつかう筒である振り箱は、3万円ぐらいから買えます。あとは神託を書いて額に飾れば良いので、ぜひ他の場所にも薦めたい文化です。結ばれた紙を解く手間がないですし、エコです。
  • ここで紹介した場所では、いずれも金銭は求めていないのですが、管理や保守をしてくださる地域の方に感謝をして、賽銭箱にお心づけをすることをおすすめします。
  • これまで見つけたのは、すべて稲荷系の神社ばかりなので、明治以前に稲荷信仰とセットで始まった文化なのだろうと思っています。(濡髪さんも狐です。)